@Software

◆Linux
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[前振り]

MacOSを、9からXにして感じたメリットは「安定している」ことでした。アップデートする前は、安定性が大切なファクタと意識してなかったので自分でも意外でした。

職場でも、しょっちゅうフリーズするWindowsに辟易してるので、安定した環境はメリットがあります。事務用途なら MS-Office を使えるのが大前提です。Linux版はなくても互換ソフトが出てます。
改良の余地はあるものの、すでに移行できるレベルです。今のOffice資産を安定したOS環境に移行できるなら、Linuxは魅力的です。

Windows95がやっと動いているクラスのPCのリプレース時に、Linuxが導入されることは考えられるのです。Officeに限らず、画像処理でもPhotoshop互換ソフトもあるようで。

実際、02年の中頃から各国の政府・自治体でオープンソースの導入例が報告されるようになりました。現時点ではオープンソース環境=Linuxなので、ちょっと触ってみたくなったのです。

さて、Macに直接インストールできる Linux はありません(無いワケではないけど)。そのため、VirtualPC 上の DOS環境にインストールしました。

前提として、VirtualPC は Linux を公式サポートしてません。
しかし、マニュアルでは「もし使うなら」 RedHatLinux の使用を推奨し、クライアントとして使うように勧めてます。サーバで使う気にはならんけど(笑)
Linuxには Redhat だけでなくいろんな種類があって、同じOSで顔が違うという感じ。

ところで、RedHatを日本語に訳すと…赤帽でんな。

インストール時、iMacのモニタの水平・垂直同期周波数(という言葉自体も)を全く理解していなかったので一苦労。参考にしたのはこのサイト


CRTの iMac を解像度1024×768で使う場合、同期周波数は水平が60KHz/垂直が75Hz。これを正しく入力しないと、Linuxは立ち上がりません(上のショット)。これが分かるまで、3回くらいインストールし直しました(笑)

実際にインストールしたのは RedHatの7.3J と 8J、VineLinux の3つ。結論からいえば、重い!

同じマシンなのに、Windows2000 のほうが軽く動きます。特に RedHat8 は重すぎて、ブラウザの Mozilla をクリックするとフリーズしたので席を離れて水を飲みに行き、戻ったら立ち上がってた、というくらい遅い。Vine も遅過ぎたから削除。

GUIは、GNOMEを選択。デスクトップのインターフェイスも自分で選べるのが Linuxの面白いところ。

気を取り直して作業再開。インターネットへは、どの Linux もすぐに繋がりました。ダイアルアップでやると大変だから、これはADSLのいいところ。前出のOffice互換ソフトは OpenOffice を使う予定で、RedHat の8Jだと OpenOffice も一緒にインストールされるのですが、7.3J にはありません。早速ダウンロードしたものの、解凍するのもコマンド処理だから一苦労。慣れてしまえばスグできるかも知れないけど、ディレクトリの移動方法すら分からず困りました。

こんな状態ですが、しばらく使うと基本的なコマンドはすぐ覚えられるし、GUI環境よりも早く処理できます。このコマンドを操作する“ソフト”も選択できます。

Macの OS-X にも Terminal というソフトがあります。「Terminalよりも使いやすいモノ」なんて紹介してるサイトを見た時には、「コマンド入力にインターフェイスもへったくれもあるかい!」と思ったけれど、使ってみると納得。

Mac上で UNIX と対面する数少ない機会=シングルモードでも“fsck”と入力するだけでしたが、その意味が分かっただけでも成果がありました。
Linux上では、入力するだけで精いっぱいですが(笑)

閑話休題。Linux の基本は UNIX で、今の MacOS-X もWindowsXP同じ。文字ばかりをいじる UNIX を嫌った Mac や Win が再び UNIX に戻ってくるのは、古くからのUNIXユーザだと「やっぱり」というかもしれません。ただ、UNIX でもGUIはあり、純粋にコマンドだけをいじる人はほぼ皆無らしいから、UNIX側も影響は受けてるワケで。

このテの話を始めると「フォン=ノイマン型から量子コンピュータへ」という結論になるかもしれないので、このへんでストップ(笑)

(02.12.31) Linux に話を戻すと、日本語の入力がまだできません。OpenOfficeも解凍してインストーラーは立ち上がるものの、正しくインストールを始めない有り様なので放置してます。ここから先が次の課題。
(03.01.13) Windows→Linuxへの流れついて、ほぼ僕の意見と同じサイトがありました。02.10月の記事なんで、当然サイトのほうが先行してますが(^^ゞ

(03.05.31)

ひさしぶりに購入したMacPower誌をみて、やっとGIMPをインストールできました。Linuxで動くPhotoshop…にはほど遠いですが、アレだけ使えて無料だから、やっぱり価値ある。OpenOfficeの日本語表示方法も初めて分かったし
(04.05.23) その後、Linux導入のスピードは遅くなってる気がします。ニュースでは見かけますが、個人や職場のマシンがリプレースされるのはまだ先になりそう?Linux側もインストーラが簡単になるなど、分かりやすくなってきてるんですが…。