2004年4月29日〜5月4日に早池峰山へ山登りに行ったあと、嫁さんの実家へ出かけたときの写真です。例によって日記とちがって上から下への日程進行ですが、まぁ細かいことは気にせずに(^^;)
2004年04月29日(木) w18

今日から連休スタート。4月30日も休みをもらったので、今年は7連休です。

  • 天気良好。10時半スタートでクルマを西に走らせます。R38の直別から道道1038へ入り、R336に乗換。3月20日に通れなかった十勝河口橋の修復は、応急処置ですが終わってました。
  • 大樹町まで行って、道道55号を少し川に沿って上ったところの橋にかかっていたのが鯉のぼり。
目前の国道番号にちなんで236匹の鯉のぼり。分かりにくいけど、川を渡したロープに鯉のぼりがかけられてます。ちなみにこの場所、2年前にカヌーしたときのスタート地点でもあります。
2年前にも食った中華屋「東宝」。そのときはおいしかったけど今回は×
ホントに良いお天気の十勝晴れ。秘峰のカムイエクウチカウシ山も見えました。
    R236を南下して、そのまま天馬街道で日高山脈越え。日高側に下ると、名前のとおり馬牧場がいっぱい。2年前大阪から帰ってきたときは逆行しましたが。
    浦河町の手前で休憩したのが伏木田光夫美術館(正式名称?)。僕は知らないけど>伏木田氏
    建物のすぐ横には馬が放牧されていて、観光は上手だなぁ>日高地方

    海岸線に出てからは海沿いを走ります。何度か休憩しつつ、同じ景色の一般道を苫小牧まで135km。天気が良くて眺めが良くても…飽きます。

    • 苫小牧から八戸行きのフェリーに乗船。出港まで時間があるので、駅前の長崎屋やヨーカドーで食事。
    • 焼き鳥を注文すると「豚を串にさして焼いたヤツ」が出てくることで有名な苫小牧ですが、店も分からなかったので割愛。

    苫小牧は学生旅行してた時分には立ち寄ったことがなく、2年前に名古屋から帰ってきたときに上陸しただけ。学生の頃のように、ひさしぶりにウロチョロしてみた感想は「住みやすそうだけど観光客には優しくない町」でした。

    • ちなみに、トマコマキと書いて苫小牧。2年前にも書いたけど、実はアイヌから聞いた地名に漢字を当てた際に担当者が東京に送ったファクスの字がツブれていて「枚」が「苫小牧」になったそうな。
      ・・・って明治時代にファクスは無いがな!

    さて苫小牧〜八戸航路は2社が運行してます。往路は川崎近海汽船に乗りました。2等寝台だけど、キレイで快適でした。

    • ただ、連休で混んでるため乗船に時間がかかりました。また警備強化のため海保の職員が同乗するとの船内放送も。
    写真は翌朝、八戸港にて。
  • 21時15分出港、翌4時15分入港の7時間コース。
  • 旅行とは関係ないニュース。ムツゴロウ動物王国の引越が始まったらしい。エキノコックス感染の検疫が終わった動物の第一陣が、あきる野市へ移送開始。ところで、あきる野ってどこ(笑)?
  • 2003年4月30日(金) w18

    今回は、関西から来るニッコー氏と合流し『早池峰山』を登るために来ました。

    • フェリーは八戸に定刻の朝4:15に入港。八戸から盛岡まで走り、昨日花巻から盛岡入りしたニッコー氏を迎えに行きます。
    • 八戸港から八戸ICまで20分ほど。高速道路の路線名も分かりません。…と、八戸道ですね。
    • 驚いたのが、4車線のフル規格道路だったこと。てっきり対面通行だとばかり。高速道路もない場所に住んでる人間がいうのもナンですけど(^^ゞ
    しばらく走ると桜の花吹雪が出迎えてくれました。満開は過ぎて、散り始めてました。そして、すぐに岩手県へ。
    • で、ワタクシ岩手県は初めてです。東北地方は関西から行きづらく、とくに岩手は列車で通過したこともありません。
    • さて八戸から120kmで盛岡ICへ。盛岡に着く前に、道路右手に雄大な岩手山が見えます。高速道路から見える山としては、かなり圧倒されるものがありました。
    盛岡市内に入りニッコー氏の宿泊するホテル東日本へ迎えに行きます。
    ホテルの前にはこんな標識も。
    釧路も啄木絡みのネタの多い場所ですが。
    • 精算を終えた酒臭いニッコー氏をクルマに乗せます。昨日は地元の居酒屋でおいしく食べ飲みしたそうな。いいなぁ。
    • ホテルから県道1号を経由してR106にのって、登山口への入口を探します。
    • 入口はすぐ見つかりました。地名は「門馬」と書いてカドマと読みます。同じ発音の某衛星市とはえらい違いです(笑)
    • この国道からの入り口から林道に入ってクルマを停めたのがここ。準備をしてここから早池峰山登山にログイン。
    2004年5月1日(土) w18
    昨日、体力の限界と思うほどの山登りをしたのに、翌日は二人ともえらい早起きして朝風呂まで行きました。やっぱり歳とったかの>ニッコー氏(笑)
    世話になった観光荘の前で。
    温泉街の台温泉はこんな感じ。数百mほど。

    さて、今日と明日は県内を観光しますが、昨日も書いたとおり岩手県は初めて。同行のニッコー氏も同じだとか。

    • 自分の中では、とにかく岩手のイメージは薄い。
    • 思い浮かぶものといえば盛岡冷めん、わんこそば、南部鉄器、宮澤賢治、柳田國男、三陸のリアス式海岸?!
    • 今日はそのひとつ「宮澤賢治記念館」に行くことにしました。
    • 花巻市のサイトに1ページ設けられてるほど、氏は地元でも名前が通ってる様子。
    • でも氏の作品は抑揚がなく、のぺーっとした展開が多いので苦手でした。
    • さて「記念館」はさすがに見ごたえがありました。なにより展示が美しくて、説明文のフォントやレイアウトには見入ってしまいました。
    • これをきっかけに少しは宮澤賢治作品を読んでみようかと思う気にさせてくれました。
    • 予習が先か、復習が先か。僕は基本的にどちらでも構わないと思うから。
    宮澤賢治記念館のそばにあるイーハトヴ記念館の前で。写真提供ニッコー氏
    • 今回の最大の成果は宮澤賢治自身が「イーハトヴは岩手縣である」と書いていたこと。頭の中のドリームランドかと思ってました。
    記念館をあとにして立ち寄ったのが岩鋳。お茶大好き人間としては、南部鉄瓶をぜひ購入したかったのです。でも、値段にビックリ。看板代わりの鉄瓶にもビックリ。

    少しくらい買うつもりだったんですが、鉄瓶には“茶こし”がなくて、急須とは区別するみたい。
    茶を飲むのに「鉄瓶→急須→湯飲」と面倒くさいことはできないので、急須でガマンしました。
    • ちなみに廉価品と通常品との差は、中の加工。
    • 買ってきた廉価品は中まで塗装してありますが、通常品であれば鉄分が溶け出しやいそうな。
    買ってきたヤツの茶こしを外して撮りました。
    お店の人に訊いたところ、通常使えるものは2万円以上が相場らしい。やっぱりなぁ。
    ま、使い込めば鉄分も出てくるらしいから待つとしよう。南部鉄器のウンチクはこちら

    昼飯は盛岡冷めんを食べようと、発祥の店という「食堂園」を目指したけど、なが〜い列。待つのも何なので、近くの三辛園て店で済ませました。
    ふつーの味だったけど、酢が出てくるのと、麺とキムチが別々に出てくるのは他地域と違うかも。

    盛岡の繁華街は、意外とマチです。数年ぶりにパーチケを買いました(笑)
    盛岡市を後にして、今日の宿泊先「なかやま荘」に向いました。このあたりは何もないので、男二人で山道をドライブしました...
    どどーんと岩手山
    立山ルートみたく、除雪して作った観光道路です。
    • ぼんやりしてるうちに、道路の通行時間の17時を過ぎて秋田県へ締め出されてしまいました。たぶん県道23号から御在所温泉を抜けて八幡平まで来たかと。
    • R282で岩手県に戻ってきましたが予定の食事の時間に間に合わず、また旅館に連絡するハメに(笑)
    夕飯はホロホロ鍋。初めて食ったけど、おいしかったす。鴨みたいだけど、ひつこくなく。
    • ただ、地酒の鷲の尾はいただけない。
      蔵元も数種類の酒を出してると思うけど、最低ランクの瓶が出てきました。
    • 風呂のカランは水しか出なかったけど、宿からの岩手山の眺めは雄大でした。
    2004年05月02日(日) w18
    旅館「なかやま荘」は目の前に岩手山が見えます。朝日を浴びてワンショット。

    東北自動車道の松尾八幡平ICから高速に乗って、南へ移動開始。途中の盛岡ICの反対車線出口で、クルマが並んでいるのを見てビックリ。数十mだったけど。

    • 県内をひたすら南下しますが、岩手県は広いんです。
    • 北海道に次ぐ面積があって四国に相当するとか。
    • そのでかい県を含めて東北6県で道州制導入を検討してるんだから、ちょっと見直したぞ>東北
    高速を100km走り平泉前沢ICで下りて、今日の目的地は「中尊寺」。
    • だんだんと神社仏閣巡りの愉しみが分かってきたので、中尊寺は外せません。
    • 天台宗の東北総本山てのは初耳でしたが、地域統括システムを展開してるとは思わなかったぞ>延暦寺

    中尊寺の開基は850年。自分は江戸時代より以前、日本の文化圏としての北限は白河関と思ってたほど東北地方の印象は薄かったので正直驚きました。偏見を少し反省。

    中尊寺の境内では何やら舞を踊る方々もいました。
    調べたら、舞は朴ノ木沢念仏剣舞。重要無形民俗文化財だそうな。県内の剣舞のウンチクも。
    中尊寺といえば金色堂と松尾芭蕉。
    当地で芭蕉が詠んだ句は三つ。
     五月雨の降り残してや光堂
     夏草や兵どもが夢の跡
     蛍火の昼は消えつつ柱かな

    中尊寺の次は遠野へ。といえば社会学や昔話の宝庫。柳田國男先生が研究なさったのも当地です。

    • 前述の宮澤賢治にしろ柳田國男先生の研究された昔話にしても、早池峰山の占める割合は非常に大きいことがよく分かりました。
    • その意味でも登り甲斐のある山でした。
    遠野の「とおの昔話村」。この中で、語り部による昔話を聞くことができます。写真提供ニッコー氏
    • ところで、昔話は「むかしむかし」などの導入セリフで話が始まって、終わるときに必ずおきまりのセリフが入るらしい。
    • このセリフに地域差があり、遠野だと「ドンドハレ」で終わります。まるで意味が通じないけど、関西なら「これでしまいや」が相当するとか。
    遠野ではあまり時間がなく、観光スポットを急いで回るしかなかったのが残念。
    19時の飛行機に乗るニッコー氏を花巻空港に送りました。
    この空港、ショボイです。釧路空港、勝ってるぞ(笑)
    今回の旅行中、唯一のツーショット写真。空港の中の壁画の前で。写真提供ニッコー氏

    岩手県のおおざっぱな感想は、観光客を迎えることは手慣れてない印象。道路の案内看板なんて分かりにくいこと。

    ある程度旅慣れた人なら楽しめる素材は豊富ですが、気楽な観光をするには骨が折れるかも。

    旅行中、ヘッドライトを点灯したまま運転してましたが、岩手県内では対向車にパッシングされることがしばしば。北海道でも以前はパッシングされることがありましたが、最近はほとんどありません。

    デイライト運動は各都道府県の何とか協会などが自主的に取り組んでいるので、地域が違うと取組みに温度差があるみたい。岩手県内ではほとんど点灯してるクルマはありませんでした。

    ポッキーはデイライト運動を応援しています。

    空港のあと、国道4号線を北上して盛岡ICから高速に乗る予定が、道が混んでたので急いで食事して盛岡南ICから八戸に戻りました
    八戸から乗ったフェリー
    • 八戸から苫小牧までは往路と違う東日本フェリーを選びましたが大失敗。まず大混雑。それに2等寝台そのものがないフェリーで、2等雑魚寝の次は1等しかありません。あまりの混雑ぶりに廊下で寝たり、怒って出港前に船を下りる!と騒ぐ客までいる始末。
    • 加えて、職員の対応がひどい。さすが会社更生法の適用を受けただけのことはあると毒づきたくなるほどでした。
    2004年05月03日(月) w19
    フェリーは、朝6:30に苫小牧に入港。R36を北上します。寝不足なので、恵庭市内の駐車場に停めて休憩。
    • 札幌に向う途中、釧路で見かける建物を発見。本屋のコーチャンフォー札幌店でした。
    • 札幌に着く頃には雨が降ってました。ファクトリーに寄りたかったけど、駐車場待ちのクルマが道路をぐるりと取り囲むほど混んでたのでパス。
    • ICI石井の北12条店に寄りました。札幌でも少ない登山専門店で、水筒類のパッキンを買いました。詳しくはアウトドア小話で。
    札幌北ICから高速にのって、日本最北端のサービスエリア砂川で昼食。走行は下り方面でしたが、上り側に設置されたハイウェイオアシスにクルマで移動できる珍しいSA。
    • ここにあるマッシーファームの中に松尾ジンギスカンが店を出してました。「ジンギスカンラーメン」は思ったよりもマトモな味。北海道に観光に来たときは、話のネタに食べて損はしないかも(^^)
    • おいしかったのは、ここでおみやげに買った「ショコラノヲル」のショコラシュークリーム。
    • このおみやげを持って嫁さんの実家に向いました。日本最北端の士別剣淵ICで下りたらすぐ近く。便利になったもんです。
    嫁さんは今回の旅行には同行せず、5月2日に実家に戻ってました。
    2004年05月04日(火) w19
    一泊お世話になった実家を出ます。嫁さんは後日釧路に戻るので、今日もソロ運転。
    士別剣淵ICから再び高速にのります。対面通行区間が続きますが、「将来も4車線化なんてしねぇぞ」と言わんばかりの道。(笑)
    • この区間、ときどき「追越し禁止解除」の標識がでますが、標識が出た後も追越しレーンのない区間があります。なぜ??
    • しばらくして、冬に作業する除雪車を「追越しても構わない」区間を意味する標識だと気がつきました。
    比布JCTまでが有料区間で、ここから愛別までの旭川紋別自動車道が最近、供用区間として通行できるようになりました。
    層雲峡までは開通してないものの、ごっつラクでした。
    帰路は三国峠・足寄・阿寒湖とお決まりのルートで。三国峠辺りは雪が残ってました。
    雪が強い日差しを受けて水蒸気が立ち上り、幻想的な雰囲気も。

    阿寒湖畔から道道1093号を通ろうと思ったら、積雪のため閉鎖されてました。仕方なくそのままR241を弟子屈に向いました。

    • 阿寒湖〜弟子屈の国道は初めて通ったんですが、えらいワインディングコースでした。長期間の旅行帰りに運転するにはちょっとキツかったす。
    • 弟子屈からは道道53へ。
    • 途中、鶴居のTAITOで温泉に入って一服。
    • ここの温泉は飲浴できて自分の胃腸にも合うので、旅行中にいろいろ食べた胃を休めることもできました。
    釧路まで帰ってきて、先日開通した「湿原道路」通ってみました。ひたすら湿原の中。

    写真の鉄塔も途中からなくなり、遠矢まで抜ける道になってました。

    ちょっと日本ばなれした風景が続きます。

    写真だと点でしか写ってませんが、パラグライダーをしてる人がいました。

    • 標高差もなく、サーマルも期待できない釧路湿原でパラグライダーできるの?
    • モーター・パラなんですね。後日聞いたら、モーターパラでは有名な場所だとか。
    やっと家に着きました。4月29日以降、6日間の走行距離は1,967kmでした。